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休職した数か月を、エージェントに正直に言うべきかどうか。この記事はその一点だけを扱います。前の会社で体調を崩して休んだ、あるいは今まさに休んでいる。経歴に説明しづらい空白がある。そういう20代の方に向けて、伝えた場合に選考で何が起きるか、隠した場合にどこで出るかを、順番に書きます。
結論だけ先に言うと、病名は言わなくていい。就業条件の制約は言わないと後で事故ります。この二つを混ぜて「全部言うか、全部隠すか」で悩むから決まらないんです。
隠したつもりでも、入社手続きの書類に跡が残ります
面接を通り抜けても、入社が決まると書類のやりとりが始まります。雇用保険被保険者証、年金手帳または基礎年金番号の分かるもの、そして同じ年のうちに転職していれば前職の源泉徴収票。
ここで何が起きるか。雇用保険被保険者証には前職の資格喪失日が載っています。履歴書に書いた退職年月とずれていれば、総務の人は気づきます。源泉徴収票も同じで、たとえば前職に4月から12月まで在籍していたことになっているのに、支払金額がその月数に見合わない額なら、年末調整を処理する人の手が一瞬止まります。
休職から現場へ戻ったあと、配属がどう決まるかは「女性活躍」の実態は復職後の配属に出ます。二次面接と現場見学で確かめるに書いています。
ただし、ここは正確に書きます。気づかれる可能性があるのは「在籍の形」であって、病名ではありません。健康保険の傷病手当金の記録が、転職先の会社に自動的に回る仕組みにはなっていません。総務が見ているのは日付と金額です。そして中小の会社だと、そこまで突き合わせて見ていないことも普通にあります。
だから「必ずバレる」と脅すつもりはありません。問題は、バレるかどうかではなく、ずれたまま入社すると、あとから訂正する場面が来たときに、訂正そのものが不誠実に見えることです。履歴書の日付は、最初から実際の退職日で書いておく。空白期間があるなら空白のまま出す。ここを取り繕うと、リカバリーが効かなくなります。
エージェントに言うと、案件の回り方は実際に変わります
ここは自社の集客記事では書かれない話なので、仕組みから書きます。
人材紹介は成功報酬です。決まって初めて会社にお金が入る。そして企業との契約には、入社後の一定期間内に退職した場合、手数料の一部を返す取り決めが入っていることがほとんどです。割合や期間は契約ごとに違いますが、返金条項があること自体は珍しくありません。
この成功報酬の仕組みが、面談で出てくる求人の並び方にどう出るかは「他の職種も見たい」と言った面談で、なぜ同じ施工管理の求人が並ぶのかに書いています。
担当者は月ごとの数字を持っています。そのうえで、返金が発生する決まり方は社内で最も嫌われます。決めた分の数字が後から削られるからです。
この二つが重なると何が起きるか。「体調面に不安がある」と聞いた瞬間、その応募者の推薦は、急ぎの案件の列から一歩後ろに下がります。明確に断られるわけではありません。連絡の間隔が少し空く、求人の紹介本数が減る、返信が一行短くなる。そういう形で出ます。他の応募者に先に動いた結果、順番が回ってこないだけなので、担当者に悪意はありません。でも体感としては、はっきり冷たくなったと感じるはずです。
それでも私は伝えたほうがいいと思っています。理由は誠実さの話ではなく、利害の話です。隠したまま入社して短期で辞めると、担当者は返金を食らいます。つまり「あなたが定着すること」だけは、担当者と利害が完全に一致している部分です。ここを共有しておくと、担当者は本気で配属条件を確認しに行きます。逆に隠されていると、彼らは何も守れません。
もう一つ言うと、「夜勤あり」「宿直交代」「出張ベース」が体調にどう効くかを、求人票の文字から想像できない担当者は普通にいます。だから伝えるときは「体調に不安がある」ではなく、「連続した夜勤が続く現場は避けたい」「通院が月1回あるので、平日の午前に半日抜ける」のように、配属条件の言葉に翻訳して渡してください。これなら業界知識が薄い担当者でも、企業に確認できる形になります。
「誰に、どの段階で」を担当者と決める。ここを聞ける人は少ない
エージェントに伝えることと、企業に伝わることは、自動的には同じになりません。推薦文に何を書くかは、担当者の判断で決まります。ここを黙って任せている人が多いのですが、確認していいところです。
面談で、そのまま聞いてください。
「今お話しした休職の件は、推薦の段階で企業に書きますか。それとも、面接で聞かれたら答える扱いにしますか」
この返答で、担当者の練度がだいたい分かります。
- 「うちは全部正直に書く方針なので」で終わる — 方針の話にすり替えていて、この案件で企業がどう反応するかを読んでいません。
- 「書かないほうがいいですよ、聞かれなければ言わないで」 — 決めることだけを優先しています。入社後にあなたが困っても、担当者の手はもう離れています。
- 「この会社の人事は事前に知らされるほうを嫌がらないので、一次の前に一行入れておきます。逆にこっちの会社は現場主導の採用なので、二次で工事部長に直接話したほうが通りがいいです」 — 企業ごとに答えが違う。これが実務を分かっている人の返し方です。
三つ目の返答が来たら、その担当者はその企業と実際に話しています。一つ目や二つ目なら、あなた自身が伝える段取りを決めたほうが早いです。
面接で聞かれたとき、企業が本当に確認したいこと
一次面接で人事から「この期間は何をされていましたか」と聞かれる。ここが山場です。
企業が知りたいのは病名ではありません。「うちの現場に入れて、同じことがもう一度起きないか」の一点です。採用側の会議で出る言葉はもっと即物的で、「繁忙期に落ちたら代わりを立てられるのか」です。だから答えるべきは、原因と、いま何が違うかの二つだけです。
言い方の例としては、
- 体調を崩して数か月休みました
- きっかけは、一人で二現場を持った時期に、夜の書類が積み上がって睡眠が削れたことです
- いまは通院が月1回で、業務の制限はありません
- 二現場の持ち方そのものより、応援を頼むのが遅れたのが自分の反省点です
最後の一文を入れられる人は強いです。「環境が悪かった」だけで終わる説明を、採用側は一番警戒します。同じ環境はうちにもあるからです。逆に、どこで手を挙げるべきだったかを自分の言葉で言えると、話が「次の現場でどう動くか」に切り替わります。
そして、この質問はあなたが確認する側に回る場面でもあります。答えたあとに、そのまま続けてください。
「復帰後しばらくは、夜間の作業が続く現場は避けたいと思っています。今出ている配属候補で、そういう調整はできますか」
即答で「大丈夫です、配慮します」と返ってきたら、それは配慮の中身を決めていない返事です。現場の配属を決めるのは人事ではなく工事部の部長やグループ長なので、一次で人事に聞いても確定はしません。「二次で工事部の者に同じ質問をしていただけますか」と乗せておくと、聞く相手が正しくなります。
もう一つ、地味ですが効きます。産業医の有無を聞いてください。事業場の規模によっては産業医の選任義務がなく、そういう会社だと体調の相談は所長との一対一になります。相性次第で全部が決まる環境なのか、間に入る仕組みがあるのか。これは入社後の再発時に効いてきます。
今日やること
紙を一枚出して、前職の入社日・休職に入った日・復職または退職した日・次の応募先の想定入社日を、時系列で書き出してください。日付だけです。理由も病名も要りません。
これをやると、履歴書に書くべき日付が確定します。空白が何か月あるのかもはっきりします。そのうえで、エージェントに渡す一文を「病名」ではなく「配属条件」の言葉に直す。この二つができていれば、面談で急に聞かれても取り繕う必要がなくなります。
言いにくいことを抱えたまま面談に行くと、話の主導権がずっと相手側にあります。日付を先に自分で握っておくだけで、それが少し戻ってきます。


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